悠琉、だいぶ首がすわってきたね。
ほとんど毎日、抱っこでお出かけしてるし、エッホエッホ運動がんばってるからかな。
おしゃべりも上手くなったね。
前にも少し言ったけど、この世に無事に生まれてきて、お医者さんのお世話になることなスクスク育っていくっていうことが奇跡なんだよ。
だから、別にネガティブな話でもなんでもなく、悠琉がこのまま喋れるようになるかどうかもわからないし、歩けるようになるかもわからない。
でも、悠琉はがんばってくれてるよね。
パパとママの問いかけに必死に答えようとしてくれるし、パパとママが動いたらずっと目で追いかけてくれるし。
これから何ヶ月、何年もかけて立ち上がって、歩けるようになって、走れるようになって、言葉を覚えていって、いろんなことを考えるようになって、自分の意見を言えるようになる。
人によって早い遅いはあるし、もしかしたら上手くいかないかもしれないけど、それでも悠琉はこれからパパとママといろんなことができるようにがんばってくれてる。
たとえ、他の人と同じように上手くいかなかったとしても悠琉はあきらめずにがんばるんだろうな。
もうそれだけで嬉しいよね。
悠琉、そもそも「何歳で●●ができなければならない」ってのはないんだな。
だから自分のペースで楽しみながらがんばりな。
人間はある日「完成品」になることはないんだ。
大人になることが完成じゃないし、一生かけても人は完成なんてしない。
悠琉が、パパとママとおしゃべりしたい、一緒にいろんなことをしたいと思って今がんばってくれてるみたいに、
「誰かと何かをしたい」
という想いがあれば、人はずーっと成長していけるしがんばれる。
でもね、ほとんどの人は大人になると自分のことを「完成品」だと思い込んでしまうんだ。
周りからも「これでもう一人前だな」みたいなことを言われて、さらに思い込んじゃうんだよね。
だからみんな、今の完成度を落とさないための努力はするけど、それ以上は何もがんばらなくなるしチャレンジもしなくなる。
子どもの時は、赤ちゃんでさえ「こうしたい!」を実現するために何年もがんばれてたのに、大人になると数ヶ月、下手すりゃ数日すらもがんばれない。
悠琉、何歳になっても、周りからどれだけ褒められても、絶対に自分を完成品と思っちゃダメだ。
そうなっちゃうと、その時点からココロもカラダも歳をとって衰退していくから。
パパ?
パパはまだまだポンコツだから、一生かけて少しでも良い感じにしていく。
家族のためにも、友達のためにも、お客さんのためにも、一生完成しない「ハットリシンヤ」の完成度を上げていくよ。